教育的なプログラムとは?

教育的なプログラムとは?治療的なプログラムとはどう違うのでしょうか?

 

教育的なプログラムでは問題そのものを直接解決することや問題を取り除く事を目指すのではなく、問題を解決できるようになる様々な方法を学びます。

学んでいただいた様々な方法を身につけて、その方法の中の1つかいくつかを使って、自分で自分の問題を解決したり、自分で自分を癒し、ケアしていただけるようになる事が目的です。

 

このような事に関して、分かりやすい言葉で書かれている本がありますので、一部だけご紹介したいと思います。

人間だれしもが持つ弱さや問題を、「借金」になぞらえて書かれた文章です。

 

 

むろん「借金」そのもんをなくせるんやったら、なくしたらええですやろうなぁ。

その方が楽でっさかいなぁ。

 

お医者さんの「治療」は、そういう仕事でっしゃろなぁ。

「借金」そのものをなくす仕事ですわ。

おかげさまで「借金」なくなりました。

ありがとうございました、という世界ですわ。

 

わたしらの「カウンセリング」の仕事はまた別でんなぁ。

「治療」ではおまへん。

「借金」のおかげさまで、ちょいとましな人間にならしてもらいました、という世界ですわ。

 

わたしらの仕事は、

「借金」を背負いながら、どう生きればええのんか?

それを一緒に考え、見つけ出していく仕事やないか、と思ってます。

「借金」を背負いながら、

それやからこそ一生懸命、健気に生きていくこと。

そのことにごっつう価値を置き、

それを支える仕事やないかと思ってます。

 

ほんで、一生懸命生きてたら、

「借金」が「借金」でなくなってることもありまんなぁ。

それは「治療」とはやっぱり別のことを目標にしてますんやなぁ。

 

 

 

これは高垣忠一郎という臨床心理学者さんの言葉です。

偶然、苗字が私と同じなのですが、血のつながりはありません。

大学院時代から教えていただいている恩師ですので、「知」や「智」のつながりはあると言えるかもしれません。

 

 

教育的なプログラムでも、治療的プログラムと同じく、「借金」自体が消えたりする事がままあります。でも、ひたすらに淡々と黙々と学んでいるうちに、「借金」が「借金」でなくなるという事の方がよく起こるように思います。

 

恐らく、ポイントはひたすらに淡々と黙々と学ぶという点だと思います。

 

マインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)を開発したジョン・カバットジン博士の言葉をご紹介します。

 

「好きになる必要はない。ただ続けていればいい。」

 

この言葉は、8週間にわたる正式なマインドフルネス・ストレス低減法(MBSR)を受講したばかりの人に対して、ジョン・カバットジン博士が送る言葉です。

 

要は、自転車や車の運転と同じく、トレーニングなのです。

初めは、よく分からなくても、好きでなくても、ただ訓練を続けているうちに、方法やこつを学んで身につける事が出来ます。

そして、一度その方法を身につけたら、いつでも自分で運転する事が出来るようになるのです。

アシュタンガーヨガとは?

まず、私がアシュタンガーヨガを習ったNamaste Pacific Yogaのホームページから、アシュタンガ-ヨガをご紹介します。

 

「ヨガとは99%の練習と1%の理論である。」

-アシュガンガーヨガ研究所、パタビ・ジョイスの言葉-

 

インドのマイソールのアシュタンガーヨガ研究所のシュリ・K・パタビ・ジョイス (1915 – 2009)によって教えられたアシュタンガーヨガは、動きのある形のヨガです。決まったポーズを決まった順番で、次々と呼吸に合わせて、流れに乗って行っていきます。この練習は柔軟性とバランスと強さを取り入れて、全身運動する為の呼吸を改善します。

 

アシュタンガーヨガは誰でも練習することが出来ます。

初めはいくつかの簡単な姿勢から始めて、正しい方法で更に進んだ姿勢へと体系的に導いて行きます。

 

ビンヤサと呼ばれるシステムのおかげで、アシュタンガーヨガは呼吸を改善します。一つの姿勢から別の姿勢へと流れるこのヨガのポーズ(アサーナ)は、どの動きであっても呼吸に合わせて行われます。この練習はエネルギーを高めるだけではなく、肺活量を増大させます。

 

アシュタンガーヨガの練習には6つのシリーズがあります。それぞれのシリーズは、柔軟性、バランス、強さの異なる部分を向上させることに焦点を当てています。各シリーズは、次第にあなたの能力を高めて、最終的に健康になるように、難しく変化していくポーズを組み合わせます。

アシュガンガーヨガでは、体重を減らし、筋力アップと筋肉の調子を整え、意識を晴明にし、不安を軽減します。また、他の形の運動よりもいっそう柔軟性を高めます。

 

パタビ・ジョイスの有名な言葉

“Do Your Practice and All is Coming.”(あなたの練習を行え!さらば全て来る。)

 

 

アシュタンガーヨガの特徴をまとめると・・・

・決まったポーズを決まった順番で。

・呼吸に合わせた動きの流れ。

・呼吸状態を改善する。

・筋力アップとバランスを整える。

・意識を明晰にする。

・他の練習方法よりも柔軟性が高まる。

 

実際に行ってみると、他の種類のヨガに比べると運動量が多く、たくさん汗をかきます。

運動量は多く、汗はたくさんかくのですが、不思議な事にランニングをした時のように息が切れたり心臓がドキドキする事はありません。

ですので、ヨガスタジオでは年配の方も一緒に練習を行っていました。

 

最大のポイントは「呼吸」です。

アシュタンガーヨガでは、特殊な呼吸法の一つであるウッジャーイー(勝利の呼吸)と呼ばれる呼吸に合わせて動きをつないで流れるようにヨガを行っていきます。

 

運動量が多いという点に注目するあまり、日本ではダイエット効果を前面に押し出して紹介されることが多いようですが、ダイエット効果はあくまで副産物です。

また、ダイエット効果と言っても、脂肪が燃焼する代わりにインナーマッスルと呼ばれる見えない所にある筋肉が強化されますので、実際の体重はあまり減ることはありません。脂肪よりも筋肉の方が重いからです。

ですので、練習の度に体重計に乗って一喜一憂するのは無駄だということは理解していただければと思います。

 

もちろん、痩せる事やダイエット効果を求めてスタートするのも一つです。

入り口はどこから始めても、得られるものは同じです。

パタビ・ジョイスの言葉通り、あなたの練習を行えば全てがやってきます。

ダイエット以外の効果も実感していただける事と思います。

 

http://www.namastepacific.com/ashtanga-yoga/77-what-is-ashtanga-yoga

マインドフルネスとは?

マインドフルネスストレス低減法を開発したジョン・カバットジンの本『Full Catastrophe Living』によると、マインドフルネスとは瞬間瞬間に意識を向けて集中すること、それを行う際には瞬間的に浮かんできたことや感じたことに判断を加えない。というような事が書かれています。

気づかない間に私たちは、いつも自動的に浮かんで来たことや感じることを元に自動的に判断して行動しているのですが、マインドフルネスを行って判断を加えること無しに瞬間に意識を向けて集中する事で、曇りのない心のレンズをとおして、問題をよりはっきりと見る(ジョン・カバットジン、2007)ように出来るようになります。

 

マインドフルネスとは、自分自身や、自分を取り巻く環境をどのように捉えて対処していくか?という事です。

マインドフルネスとは、判断を加える事なしに瞬間瞬間をありのままに感じ取る事、知覚する事に意識を向けるという心の構え方や心の在り方という風に言えるかと思います。

 

ただ、一つ注意が必要なのは、マインドフルネスという言葉の意味を理解することはもちろん大切な事なのですが、理解する事と、それが出来るようになる事はイコールではないということです。

「わかっちゃいるけど、やめられない。」というやつです。

分かっていても、今まで身に付けて繰り返し習慣的に行ってきたものを変えるには、今から実際の行動を通して実践を続けて行くということが欠かせないのです。

 

マインドフルネスとは何だかよく分からない。。。という方は多いかもしれません。

それは、マインドフルネスという言葉が悪いのでも、分からない方が悪いのでもなく、むしろマインドフルネスを始めるきっかけになるかもしれません。

どうぞ、その分からなさにいいとか悪いとかの判断を加えずに、分からなさをそのまま感じて、今、分からないという状態にあるという事に気づいて認める所から始めてみていただければと思います。

 

参考文献

Jon Kabat-Zinn. (2013).  Full Catastrophe Living. Bantam.

引用文献

Jon Kabat-Zinn.(1990)Full Catastrophe Living.Bantam.(春木豊訳.(2007)マインドフルネスストレス低減法.北大路書房.)